翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

目さまし草 - 翻刻

目さまし草 - ページ 34

ページ: 34

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全く腹内に水の充満(みちみつ)るにはあらずこの吹煙(けふりをふく)法は煙草の辛辣(からき) 気(き)を以て其膓中を刺戟(さ)し從(したがつ)て能く収斂(しうれん)し且其気 下腹(したはら) の諸筋(すぢ)及 胃腑(ゐのふ)鬲膜(かくまく)に連り及んで膓中自然の動機(はたらき)を促(うなが)し 催(もよほ)さしむるによつて胸隔(けうかく)を寛豁(くつろが)し呼吸(いき)を復(ふく)せしむるなり  《割書:此療法近ころ一良書より新訳せるものなり扨 注肛水銃導法(こうもんよりつぎこむれうぢかた)の|一法に直腸吹煙(けふりをふきこむ)の器ありこれを便秘(ひけつ)の症に施す法なり其方術も器具|もへいすてるといふ人の書中に出せり常の煙管を用ひんよりはかねて此器|を作りて其用を待たば尚便利なるべし》     肛門(こうもん)より煙を吹きこむ図 此図は他の療法(れうぢかた)にて煙草(たばこ)の煙(けふ)りを肛門(こうもん)より吹こむ器なり 阿蘭陀にても常用の磁器長煙管(やきものながきせる)を用ひしは急卒(にわか)の 間(ま)に合(あひ)なるべし此邦(こちら)のきせるにては 火頭(ひさら)小さく管(らう)も短かく且あつき にもたへざるべし常に此器を造(つく)り 備へ置かば便りよかるべしとすな はち亦こゝに摸(うつ)せり時に臨で 此器を用ふれば貴人婦人と いへども其 下体(しもはだ)を全く露(あら)はさしめ ずしてその術を施すも便利なり    △造法ならびに用ひかた     ろ       に に  い   は