翻刻
吃煙(たばこをすふ)古式(こしき)の図(づ)
清朝人(せいてうじん)吃煙図(たばこをすふづ)《割書:同(おなじく)阿片(あへん)たばこを吸(す)ふ図(づ)》
和蘭人(おらんだじん)食煙図(たばこをすふづ)
印度人(てんぢくじん)巻(まき)たばこを吸(す)ふ図(づ)
奴婢(しもべ)に長煙管(ながききせる)を持(もた)せたる寛永中(くわんえいちゆう)の図(づ)
出羽(では)の民間(みんかん)に得(え)たる鉄煙管(てつのきせる)の図(づ)
浮世(うきよ)又兵衛か画(ゑか)ける煙筒(きせる)の図(づ)《割書:《割書:并》寛永(くわんえい)の頃(ころ)の煙盆(たばこぼん)の図(づ)》
和漢(わかん)煙店(たばこや)招牌(かんばん)の図(づ)
古今利焼(ふるいまりやき)ほつかの図(づ)
大高子葉(おほたかしえふ)竹(たけ)きせるつゝの図(づ)
目さまし草
発端(ほつたん)
蔫録(えんろく)は我師(わがし)磐水大人(ばんすいうし)未だ若かりし時 和蘭(おらんだ)の書(ふみ)にたばこの始て生(おひ)出し国(くに)
所(ところ)を見出したばこは即ち産地(さんち)の名にして草も地名(ちめい)を以て世に通称(つうしよう)となり
かく世界(せかい)に弘(ひろまり)し濫觴(らんしやう)の的証(たゞしきあかし)を得給ひてより和漢(わかん)伝来(でんらい)の事をもくはしく
集(あつめ)んと志し給ひて多くの書籍(ふみ)どものなかに此草の事をいへるものをは
こと〴〵く抄録(ぬきかき)して編集(へんしふ)し給へるなりことさらに此草 功(こう)もあり又 害(がい)もある
事をしるし給へれば人々心得おきて益(えき)ある書(ふみ)なりとて往年(いにしとし)其門に遊
べる輩(ともがら)桜木にゑりて其家に蔵(ざう)せしなりかくてこれを見つる人はいたく
めでゝこれよまではえあるまじきものといへるも少(すくな)からずたゞし其