翻刻
さして参へき者也
一○ 鮒之汁は春一献煮之時分はなへの内に
鰹を入其上にわかめを洗て能程に
切て入其上に鮒を左の方を上になし
其まゝもるやうにしてしたちを入てく
たけぬ程に能煮て心みて生酒しほ
をさして可参又私の用時はうすたれ又は
うしほ煮にて用也
一○ すまし味噌と申は水を桶に入みそを
入てにきり立て其まゝをけはすむ也
其上すみをあけをき用次第つかふへし
鰹入てせんすへし
一○ いるか汁ぶえんならは作りてすりひしほ
してすまし味噌のしたちにてにへたゝせて
入てあちはひて生酒しほをさして可参候
又時にしたかひ何にてもこを入事有それは
心安御参会の事也晴の時は無用たるへし
いるかしるたるへし又乍去時の初物なと