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翻刻
【右丁】
器二枚合せ其中へ胞衣を入れ杉原か半紙にて下包をなし
其上を奉書にて包み麻苧にて結び其上を右之絹にて包み
桑之弓。蓬之矢を添て胞衣桶へ入れよく蓋をして又桶へ入
れ吉方《割書:玉女|之方》之地をゑらび納むべし唱言あり略す
胞衣桶を入れる外桶寸法は
恰好にすべし胡粉にて松竹 【図】
鶴亀などをゑがきてもよし
押 桶 壱 対
この桶に白米を入れる也委き 【図】
事は結肌帯之所に記す
上に熨斗。昆布を包み添へる事は胞衣桶に同じ
【左丁】
この桶は明桶なり俗に子生れ
かぬる時此桶之底をぬけば忽ち 【図】
生ると云
此押桶へ入れるものは臍緒をつぐ時用ゐたる竹刀。土器之類
及び口祝に用ゐたる熨斗昆布の残りなどを入れ胞衣桶と
一所に地中へ納むるものなり
二挺之小刀に十二支の字を書き生れ時之支の文字之所に
て臍緒をつぐといふ事もあるなり
産所に連台か衣桁かを二ツ置き台子飾りをもなしまな板其
他庖厨之道具なども備へ置き産膳を調ふる時これを用ゆ
右之外薬品をも用意し置くべし