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生間流式法秘書抜萃 - 翻刻

生間流式法秘書抜萃 - ページ 141

ページ: 141

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【右丁】 これより何丸。何若などの童名をあらため烏帽子親之名の一 字を請る事もあり又将軍之御名乗之字を一字申受る事も あるなり 烏帽子名といふ事は元服之時改めたる名をいふ 元服をなしてより其家相応之官位を給はるものなり 小刀は新しき小刀をとぎて紙にて柄を包み烏帽子親より 出すもの也盤を用ゆる時は盤に小刀を添へ出すべし 盤は髪をはやす時元服之人盤の上へうつぶくはやし親髪 をこの盤へあて切(ハヤス)也盤は柳之木にて長サ一尺二寸五角高サ 七寸に作るべし 鬢具。紙などを取りそろへ打乱箱にのせ置くべしこれは元 【左丁】 服人之方にて相調へ置くべきものなり 元服相済て後一門打寄り祝酒あるべし此時烏帽子親へ引 出物を出すもの也 当今前髪をおとして月代(サカヤキ)をするを本元服と云これは近代 之事にて古にはなき事也将軍は月代をなされども鉄漿は 付けさせられず公家にては月代はなさらざれとも鉄漿を つけたまふ公卿は元服に眉毛をすり取り額之左右におび んぶくをなされはね眉を置き鉄漿を付らるなり右之通 それ〳〵別ある事ゆへ一概に心得べからず 男子之天児は元服之当日膳を供へ吉日を撰び祝儀を添へ 祈念所へ還すべし是は天児久しく身を守護し給ふ礼也