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翻刻
【右丁】
六枚を出し食物を買て勝ちたるものをもてなしたる
事ありこの嘉定といふは宋の寧宗之年号にて十七年
あり元年より十六年迄年毎に鋳たるしるしある銭を
十六枚あつめて今日一人ごとのもてなしものゝ代に
定めたりといふ本説たしかならざれども古より言伝
へ来ることはかくの如し
歳賀之事
歳賀は四十歳より祝ひはじむこれを五八の初賀といふ夫
より十年目毎に祝ふもの也八十を大誕之賀といふ賀の祝
は季節によつて詞にきわまりあり春は花之賀夏は扇の賀
秋は紅葉の賀冬は雪の賀と云なり淳和天皇天長二年十一
【左丁】
月に太上天皇五八の初賀を祝ひ給ふ事あり
歳賀床飾
《割書:|五度土器下輪香立》
白髪海老三方 燈 台
《割書:|雄》瓶 子三方
《割書:|大三方鋪紙》
鏡 餅上ニ《割書:子ノ日松|神馬藻|熨 斗》《割書:搗栗|昆布》 卓香炉
《割書:|雌》瓶 子三方
《割書:|同》
白髪豆三方 立 華
歳賀之祝は最初口祝次に三ツ盃にて初献白髪豆二献烹雑
三献鬣之物にて式三献あるべし引替には雑煮。吸物。取肴其
外種々の料理を出す