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生間流式法秘書抜萃 - 翻刻

生間流式法秘書抜萃 - ページ 158

ページ: 158

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【右丁】 に記しおきたる如く中納言政朝九代之孫兼広之子兼慶家 業を以て鎌倉右府公に仕へし時/生間(イカマ)之姓を賜はりしより 生間と称すいつのころよりか四条流といふ一流世に生れ出 たりこれをたづぬるに四条家之元祖隆季公より数代之間 は庖丁之家にあらず其後に至りて我祖之中納言政朝を祖 とし四条流といふ一流を世に起しゝものにて四条家元祖よ り伝はりしものにあらざるよしを聞伝へ侍るゆへ世に伝 ふる同家之系図を見るに聞伝へたる事といさゝかもたがふ 所なし他家之事をいへばあたりさはりにも成る事あらん なれば猥にいふべからず今海内に庖丁伝来之家と称して 此道を教る人もありといへども皆古より相伝る流にあら 【左丁】 ず故に其作法を見聞に心ゆかぬ事どもあり又理にたがへる 様に思はるゝわざのなきにしもあらず是は其家之祖たるも の庖丁之道に心ざし二三之法を得奥義をも極めずして其 子孫に伝へたるゆへ其伝も只一時之推案に出たるゆへに やとおもはれ侍るされど他を非とするにあらず生間流は 其源遠けれども今に至るまで始祖よりの家伝を失はず古 法を伝へしは全く我宮之御かげにより奉る事よと心にふ かくかしこみ思ふあまり我門にしたがふ人々にも我君之 かたじけなきをのべ知らしめ侍るものなり       庖丁人と料理人との区別之事 庖丁人を料理人といふものあり古人も庖丁人と料理人と