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生間流式法秘書抜萃 - 翻刻

生間流式法秘書抜萃 - ページ 160

ページ: 160

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【右丁】 ど魚鳥を切る刀をすべて庖丁刀と云も又誤れり庖丁人之 取扱ふ刀を庖丁刀といふ庖丁人之扱ふ刀には形状寸法古 来より定りあり料理人之用ゆる刀にはむかしより何々 割(ハウ) 刀(トウ)といひて其別を明にし寸法をも定めず人々之つかひ勝 手にまかせたるものなり 魚に用ゆる庖丁刀及び筋之寸法《割書:鳥に用ゆる庖丁刀及び|筋之事は奥にしるす》  庖丁刀 まちより先迄八寸目貫穴より先迄九寸なかご   の寸法には定りなし柄は厚朴にて作るべし  筋 長サ一尺内一寸先をこかすべし手形之長サ四寸がんぎ   目あるべし柄は山のうつ木、梅之木などを用ゆべし唐   木ならば何にても苦しからず 【左丁】 庖丁刀及び筋之濫觴并寸法に定まりある事は当流之秘事 也筋之手形のがんぎ目之数にも定りあり大秘 他流に用ゆる庖丁刀、筋は一尺以上之大なるものを用ゆい かなるいはれにて如此大なるものを用ゆる事にやきかま ほしき事也       俎之事 俎は俎豆之俎也神代より仔細侍【伝ヵ】る事なり世之なまものじ り俎豆之俎なる事を知らずしてまなとは魚之事也魚切板 なるゆへまな板と云などゝもつともらしくいふものあり これは庖厨に用ゆるまな板と式正之時庖丁人之用ゆる俎 との差別を知らずしてあい混じいふ笑ふべき事なり