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生間流式法秘書抜萃 - 翻刻

生間流式法秘書抜萃 - ページ 162

ページ: 162

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【右丁】       庖丁をなすに区別ある事 庖丁をなすに三之区別あり式の庖丁、遊興の庖丁、ふくさ様 《割書:これを水|切とも云》是なり式の庖丁之内に連り庖丁あり楽の庖丁あ り楽の庖丁にはらん刀、かん刀などを用ゆ筋にも又別あり 大秘口伝  世に庖丁家と称して人に教ふるものゝ内十ニ八九迄は庖  丁之区別を知らず式の庖丁といふて式か遊興かわけの  わからぬ庖丁をなし又場所をも撰ばず遊興とふくさ様  と相混じたる庖丁をなし魚鳥を切るにも其別あるを知  らず総じて一切之肉一片之骨といへども俎上に排置す  るに一々其法之ある事をも顧みず恬然として己が心に 【左丁】  はぢず剰さへ人を瞞着するに至る具眼者よりこれを見  る時は恰もおどけの如しはづべきの至りならずや       庖丁刀水撫及筋之手其他之事 水撫之手に五拾三ケ条筋之手に拾ケ条俎紙之手に五ケ条 俎がために八ケ条ありこれは庖丁之勤方と庖丁をなす魚 鳥之別とによつて分ちあるものなり右は一子相伝にかゝ るもの多きゆへ記るさず       俎舁出る事 両人して俎之左右を持出て御前近く程よき所へすへ置き 両人とも直に貴人を後にせざる様にして退くべし俎之す へ場所に伝あり