翻刻!料理本の世界

コレクション: コレクション 1

生間流式法秘書抜萃 - 翻刻

生間流式法秘書抜萃 - ページ 171

ページ: 171

翻刻

【右丁】  五刀鯛  浪越鯛  鬣立鯛  船中鯛  七刀鯛  八刀鯛  鬣砕鯛  五稲鯛  大 鯛  位重鯛  楽庖丁  石畳鯛  蓬莱鯛  桜 鯛  波越鯛  雪朝鯛  雪中鯛  羽重鯛  秋尾鯛  草 鯛  花見鯛  式 鯛  輪続鯛  藻隠鯛  三曲鯛  誕生鯛  平安城鯛 赤女庖丁 真三枚魝 気束掛鯛  久■迦羅鯛【注】 右之内に一子相伝之手あり皆伝之ものにあらざれば許さ ざるものもあり 海魚は一の刀を左よりあつべし口伝       鱸 【左丁】 鱸は河にもあり海にもある魚なり元来勢霊おそろしき魚 にして水神も鱸と現はれ給ふ事ありと申伝へ侍るほどの ものゆへ口伝多し庖丁をなすに海鱸はかげを取べし海鱸 之かげを取ざる時は川鱸之如くにあつかひて切べし川鱸 のかげを取たらん時は海鱸の如くにあつかひ斬べし波の 音を聞て刀を切かゆるといふ事は鱸の庖丁之秘事にて侍 るなり又都の内にても六条東洞院の近所一二丁之間にて は心づかひすべき事あり口伝  周武王孟津を渡る時白魚王之舟中に入る王これをとら  へて庖丁をなすめでたきしるしにて遂に殷之紂王をほ  ろぼし給ふ此白魚は鱸にて侍らんと申伝へける魏曹操 【注 ■は「利+女」・「梨」ヵ】