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【右丁】
面之半面魚と云右之肉をそぎたるをば前向之半面魚とも
云この庖丁には大秘口伝あり
鰈之庖丁極秘切形之名称
四季鰈 陰陽鰈 魚形鰈 鬣通鰈 鬣砕鰈
魚成鰈 式 鰈
右之内に皆伝之ものにあらざれば許さゞるものあり
乹魚 ■【注】、鯧、真鰹とも書也
まながつを之庖丁には秘事多し神道家に於ても神秘とし
てもらさゞる事に伝るゆへ委き事は語り申さずまながつ
をに乹之字を用ゆるは乹はものゝはじめ也大地四方之は
じめを乹と云大地之根本なるべしまながつをは魚之根本
【左丁】
なり故に乹之字を用ゆまながつをのからだにも乹之徳を
備へをれり故にまながつをの庖丁をいぬゐ庖丁と云又手
づかみ庖丁とも云也まながつをにことぢどりの身といふ
ものあり何れも口伝なり乹魚を洗事にも口伝ありまなが
つを之庖丁は鳥之庖丁のことくなすべし
■【注】之庖丁極秘切形之名称
大燕乹魚 小燕乹魚 魚形乹魚 飛連乹魚 行連乹魚
この内に皆伝之ものにあらざれば許さゞるものあり
右を五魚と云なり
鱒之庖丁切形名称
千代鱒 陽ノ鱒 三刀鱒 初霜鱒 雪朝鱒
【注 ■は「魚+乹」・「乹」は「乾」の異体字、故に「𫙱(まなかつお)」の異体字ヵ】