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生間流式法秘書抜萃 - 翻刻

生間流式法秘書抜萃 - ページ 175

ページ: 175

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【右丁】 雉は神代より仔細伝る鳥也神代之巻に高皇産霊尊(タカミムスヒノミコト)葦原の 中津国へ天稚彦(アマノワカヒコ)を遣されけるに久しく帰り参らざるゆへ 無名の雄雉(オキジ)を遣しこれをうかゞはしむるに雄雉かへらず 故にまた無名の雌雉(メキジ)を遣さる雌雉天稚彦のために射られ 其矢に中りたるまゝ帰り報じ奉ると云事あり」雉飛ぶ事矢 の如し故に矢へんにふるとりを書といふ 雉は山の鳥之王なり本なり山神之つかひもの也山神の雉 と現はれ給ふ事ありといふ雉之中に金鳥といふものあり 又八重羽の雉といふものもありいつれも頭に紅冠をいた だき身に五色の文彩を備へ尾は恰も裾をよそふに似たり 距ありてよく闘ひ天地之震動に応じて声を発す人の衣裳 【左丁】 のもんに雉をぬいゑがく事は人之文章あるにかたどる也 雌雄契【注】り深くして多く子をうむ故に婚礼之床飾に専らこ れを用ゆ雉は周礼にも六禽之一にをれり此鳥のかたちは 鳳凰といふ鳥に相似たりと云鳳凰は聖人之代にあらざれ ば出ず帝の服車に鳳凰をかざり后の服車に雉を飾る此鳥 は文武之徳を兼手【年ヵ】天理にたがはざる名禽なるがゆへなり 雉之故事多くあれども略す 雉之庖丁には大秘口伝多し庖丁をなす時、刀筋之あつかひ よろしからざれば子孫迄崇【祟の誤ヵ】をなすと古より申伝ふるなり       雉之庖丁極秘切形之名称  式祝鳥  移徒【徙の誤ヵ】鳥  四季鳥  元服鳥  陰陽鳥 【注 「契」は「大」が「廾」】