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【右丁】
雪朝鳥 雪中鳥 鷹 鳥 八文字鳥 長命鳥
この内に皆伝之ものにあらざれば許さゞるものあり
雁
雁は水鳥之王なり菱喰、白鳥其他足に水かきある鳥をすべ
て水鳥といふ雁は秋北より南へ来り春は南より北へ帰る
も常に雌雄相したがひ互にみだれざる鳥也故にもろこし
にては嫁をとる時雁をやりて約束を定むといふ我朝にて
はかよふの事はなし口伝
雁之庖丁極秘切形之名称
楽庖丁 飛連雁 行連雁 蘇 雁《割書:来雁ト|モ云》田渡雁
帰 雁 芹喰雁
【左丁】
楽庖丁はすべて一子相伝之庖丁なり
鶴
鶴は千歳之よはひをたもつ貴鳥にして仙郷之鳥といふ此
鳥を庖丁するに大秘口伝多し要文あり足にはふくさ水引
を用ゆ鷹の取たる鶴は稲之穂を用ゆ鶴に裏手庖丁と云事
あり口伝
鶴之庖丁極秘切形之名称
千歳鶴 四季鶴《割書:乾坤二手|》 舞 鶴
千歳の鶴は天子に限る其余は公卿大夫諸侯に用ゆ
舞鶴は季節によつて用ゐず楽の庖丁に用る事あるなり
鶴之庖丁は庖丁手練なきものには許さず