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生間流式法秘書抜萃 - 翻刻

生間流式法秘書抜萃 - ページ 196

ページ: 196

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【右丁】 べからず老人などはかけて喰とも苦しからず出家は汁を かけて喰べし武家は汁をかけざる也粥は出家のみ用ゐて 武家に用ゐざる様にいふものあれども粥之古実を知らざ るものゝ説にして論ずるにたらず粥は古より公武ともに 用ゐられたるものなり菜は梅干。香之物。味噌。焼塩。山椒之類 を用ゆ喰様に習あり式に用ゆる時は粥は間土器に盛り菜 は高盛にすベし菜之品は右と異なりこゝにこれを略す       湯漬飯之事 湯を七分目程うけて箸にて食をおしくつろげ喰ひ汁を吸 はずして汁之躬を喰ひ湯漬を喰ひ膳之左の角にある香之 物を喰ひ夫より二之膳三之膳の菜を喰べし尤も箸のよご 【左丁】 れざる菜を喰べし猪口に塩から。焼味噌などそへて出るも 気まゝに喰べからず汁の再進は出す間敷もの也喰様に習 あり       糒(ホシイヒ)之事 糒之膳部に胡麻塩。納豆。灯心などを置くを古法の如くに心 得るものあれどもこれはいにしへ何人かの一時の好みに よりなしたるものにて古法といふベきものにあらず真正 之古法は糒之膳の向へ焼塩と砂糖とを付て出したるもの なりこの塩は残らず喰とも砂糖は残すべし糒を出すには 最初より水に漬て出すもあり水をしたみて出もあり水を したみて出す時は二番水とて膳を出したる後水を水次に