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生間流式法秘書抜萃 - 翻刻

生間流式法秘書抜萃 - ページ 200

ページ: 200

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【右丁】 のあれどもこの説取に足らず押台は三献の終に用ゆる干 肴台之事也三献のおさへに用ゆる台肴なるゆへこれを押 台といふ也この台は袖附三方《割書:合掌台|とも云》を用ゆベし袖附三方 なき時は通常之三方又は二重繰を用ゐてよし尤も白紙を 敷き干肴を盛るべし洲濱台又は地紙台に岩組などをなし 用ゐし事はむかし一時流行せしゆへ法の如く思ふものあ れどもこれを以て古来の法と心得るはあやまりなるべし 然れども流義によつて用ゆと云はゞ余は敢て是非せず       香之物之事 香之物といふはにほひの物と書くゆへにほひをとる物と いふ事に古人も心づかず只香の文字になづみ漬物を香之 【左丁】 物の濫觴と思ひ漬物にのみ心を労し遂に薫物之中ヘ麁木 を漬け置き其香気を移して沈香といふ夫を学びて大根な どを味噌に漬け味噌の香気を移すゆへ香之物といふとの 説を出せしより一犬虚に吠れば万犬これに吠の類にして 古人のかゝれし書を信じ今日に至りては全く上古より用 ひし香之物の主意を失ひ塩或は味噌に漬し以来之事にの み縷々述たる古書あまたあれども皆漬物之おこりをとき しのみにて一も香之物の主意をときしものなしこれを以 て考れば古人も香之物之主意を知らざるもの也古人知ら ざれば今人猶知らず古今人の迷ひを解んが為に我家之極 秘々書中にある上古より用ひし香之物の事を左に記し次