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生間流式法秘書抜萃 - 翻刻

生間流式法秘書抜萃 - ページ 201

ページ: 201

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【右丁】 に塩漬茄子の事をも記す《割書:沈香之説もあやまれりと虽も爰|にたゞす要なきを以て捨置く》」 香之物は生大こんの輪切也これをしが〳〵とかんで食物之 あしきにほひをそれヘ移し取るもの也それゆへ香之物と いふ《割書:可秘| 々々》」とありこれにて香之物の主意了解せしならん 扨野菜を塩漬にせし事もいと古き事也右府頼朝公之時代 には咎人罪之次第分らざる間は大切之ものゆへ塩漬茄子 三切を咎人に用ひしもの也塩漬茄子は五臓をやしなふ効 ありと云によりて也それより茄子之漬物に限り三切をき らふて常に用ゐず」とありこれによつて塩漬茄子も古より あるものと知るべし味噌漬などは塩漬より後のものなり       けん及び吸ロ之事 【左丁】 けんは金柑にかぎるベし金柑なき時は青梅。柚などを用ゆ べし吸ロは山椒。防風。生姜。柑の類。たで。山葵。めうが其他いろ〳〵 用ゆれども何れも役のあるもの也役にたゝざる物をけん 又は吸ロに用ゆるは景之為に用ゆるものと知るベし委し き事は略す       料理割烹其他訓誡之事    古来より我門に入るものヘ訓誡する書中より左之六    事を摘採し爰に之を揭げしは世之事をわきまへざ    る料理人などへも知らしめたき切なる思ひより記    したるもの也 料理とははかりおさむるといふ字にて食物を調理する事