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生間流式法秘書抜萃 - 翻刻

生間流式法秘書抜萃 - ページ 202

ページ: 202

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【右丁」 計に限らざれども古より食物調理之事のみに専ら用る語 となり来れり晋書に今俗称_二食物割烹_一曰_二料理_一」とあり割は切 り身烹はにると云字也割烹と云事もいとむつかしき事也 老子も治_二大国_一若_レ烹_二小鮮_一」と大国を治る事を小魚を烹に喩へ られしほどの事也又孔子も料理之事にいましめられし語 あり膾不_レ厭_レ細。色悪不_レ食。臭悪不_レ食。失_レ飪不_レ食。割不_レ正不_レ食」との たまヘり膾之肉大なれば人身に害あるゆへ細きを善しと すべし銀絲鱠縷などの語も鱠肉の細き事絲の如くなるよ り起りし語也色。臭の悪きを用ひざる事は勿論之事なり世 に料理割烹を業とするものといヘども皆刀を以て肉を切 ると心得違をなしおれり心こゝにあらざれば如何なる名 【左丁】 刀といヘども正しく切り得らる可きものにあらずちやち ぎる事は切ると申さゞるなり割烹者第一に心得べきは水 に心を尽し洗滌を専らにし清潔に烹調し生熟之節を得る 事肝要なるベし料理割烹に作法あれども主人之物ずきを そむき法を立るは法を知らざるものにひとし料理之規矩 を本として主人之好むところを聞き千差万別ある其器具 に応じ取合よく調へ規矩にそむかざる様になすべし器は 料理之基礎也器により長短厚薄之切身あるべし花に切り 葉を作り種々之形状をなしたるを切目よきとは言難し巧 ならず無造作にして何となくうるはしくなすを本意とす いかほど風流を好むといへども規矩にそむきたるは風流