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【右丁】
るがよし又長く糸にそろヘるには鮑を剥なり
燕巢は水につけ置くベし
海素麺は灰をもみおとし又水にてとくともみていかきへあ
げ水を何べんも通し灰のなき様に洗ひ布に包み絞る也手
早く洗はざればねばるもの也心得あるべし
生みるはあつき灰にまぶし水にてよく洗ひ切揃へ遣ふベし
海布苔は水にしばらくつけ置き絞り上げ遣ふべし
おごのりはさつと湯がきたるがよし
銀のりは水に漬け絞りあげ遣ふベし
水仙寺のりは水につけ能ふやし切形して遣ふベし
葛切は湯煮すべし三ふき計煮立すゐなうへあげ又水にて
【左丁】
能ひやし又すゐなうヘあげ水を切て置き盛ベき時に又水
へおろしさばきて水盛にするなり
青のりは銀のりに同じ
山葵は皮を去り細かにおろし酒を少し打て能たゝきて遣
ふべし山葵台は鯉のさし身ならば鯉之一の鬣をあとさき
そろへて山葵台にする也外之刺躬の時は別に山葵台を大
根にて桔梗か梅。桜などの形ちに拵ヘむきとりにしてこれ
に山葵をのせて出すベし
九年甫。みつかん何れもけんかいしき也屏風かむきかけな
どにして遣ふべし金柑は鱠のなき時にはけんに遣ふてよ
ろしきなり