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生間流式法秘書抜萃 - 翻刻

生間流式法秘書抜萃 - ページ 243

ページ: 243

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【右丁】 塩梅といふは古酒と水と魚にあてたる塩とにて吸物かげ んにするもの也心得置くべし       潮煮     鯛  鱸 鯛にても鱸にてもそれ〳〵にきどり一塩してしばらく置き 水にて能洗ひ煮出し籠へ入れ煮湯をさつとかけ下地の煮へ 立し所へ直に入るべし湯をかける事は下地のにごらざる ため也又水より入て煮ることもある也是は船中にて鯛を釣 り取あへず海水にて塩梅する仕方なり往古の海塩鯛と云 も右の如く鯛に塩とあて水にて能洗ひ直に水より魚を入 れ塩梅して二ふきほど煮。上にあわ立ち白水の如くになり 【左丁】 たる時火を引けば澄み魚之風味も出る也泡はすくい取べ し白魚のすまし鰺のすましなども同断なり潮煮といへば 少し醤油を指し海水之色に見へる様になし清汁のかげん にならざる様に心得あるべしこの塩かげんは大事なり惣 じて魚は煮すぎざる様になすべし生煮は猶あしゝ       一こん煮 小鮒を一ッ丸のまゝ味噌汁にて煮たるをいふ       精進煮物一種 盃に一杯の葛の粉と二杯の砂糖とに水を小茶碗に一杯余見 合し右を薄手之鉢へ入置き午房。人参其外何にてもせんに 切り酢醤油を煮立さつと味を付右之中へ入れかき廻し煮