← 前のページ
ページ 244 / 282
次のページ →
翻刻
【右丁】
立湯にて右之鉢共に煮。水玉之ことくなりたるを生麸にて包
み油にて揚げ煮物或は醤油白酢熬酒等にて遣ふ也
鳥之ひしほ煎
雉をこまかに作り酒しほに侵したれみそを少しのべ煎返
して山芋を三角に小《割書:サ》く切て鳥とかき合せ鳥のにへたる時
黒のりをむしり入れて出すベし
青勝煎
青勝煎とは鳥の腸肝をよくたゝき鍋へ入れ塩酒しほを少
し入れてよきにほひのする程煮つけさて下地を煮て煮付
たるたゝきをよくおこして鳥を薄く作りよき程に煮て出
すべし霜月より翌年二月迄の料理也これを山陰煎とも云
【左丁】
羽ぶし煎
鳥之羽ぶしと腸。きもとを共に能たゝき水なうヘあげ水を
たらしだしの地へ作りたる身と共にさつと入れ酒しほ醤
油をさし山芋。うど。午房之類を入れ吸口をそへ出すべし
鶉之床煎
鶉之床煎といふは鶉を二ッに割り腹をよく洗ひ餅之粉と大
豆とをまぜ合せよくこね鶉之腹へ入て又元の如く合せわら
にてかため湯にて色を取てあげさまして薄く切り二切か三
切程小角に盛て出すべし
皮いり
皮いりといふは雁之はぶしの皮之あつき所を細く作りて