← 前のページ
ページ 248 / 282
次のページ →
翻刻
【右丁】
炙き火能通りたらば水につけ十分に冷たるを丸の侭鉢へ
入れ水をため猪口にだし醤油を入れおろし大根を付て出
すべし是は極暑によろしきもの也
松笠鯛
鯛之おろし身を四角に切り竪横に切目を入れさつと煮。切
目はぜたれば直にあげて蒸べし横に計切目を入れたるを
はつ瀬山といふ何れも敷みそ葛あんか又は吸物二の汁な
どによし
水纎鯛
鯛を三枚におろし皮を引き竪に切り血合骨を去り其侭竪
に串をさしさつとむし串をぬき水気をよく取り葛の粉を
【左丁】
こかし置き水せんを白黄赤など望次第に拵へ置き此水せ
んにも葛の粉を一面にふりかけ右之鯛を此水せんにて巻
き蒸して能さまし切形して吸物其外何に遣ふておもよし
凍 鯛
鯛を三枚におろし薄身をすき血合を取り切かたして葛の
粉を一面にふりかけ蒸べし遣ひ方は煮物。敷味噌。敷葛など
よし右は鯛にかぎらず他の魚を用ゐてよし又魚の煮汁へ
ところてんを加へ煮てさまし凍りたるを用ゐてもよしこ
れは何れも極暑に用ゐるものなり
鯛麦込蒸
ぐじ 鯉