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【右丁】
よき挽茶を色の付程加へやはらかに延してあへる也
鯉味噌
これは鯉の大きさ一尺五寸位の積也頭を取り三枚におろ
し薄身血合の骨を取り鱗は其侭或は取りてもよし水三升
に塩三合。山出し昆布二枚。荒味噌三十目を炭火にて能煮。た
いてい水のなき様になりたる時遣ふべし風味よろしきもの
なり
鴨味噌
鴨の身を出刃のむねにてたゝき摺鉢にてよくすり酒をよ
き程入れ煮あげさまし置き味噌にてよき程に延しかけ味
噌か敷みそに遣ふ也
【左丁】
蛸味噌
生の大蛸一ぱいを出刃にてよく〳〵たゝき糀五合に塩三合
砂糖小半斤又は半斤にても右の蛸に交合せ壼に入れ口張
をなし置き五六ヶ月程して出し食す
枸杞みそ
枸杞之実一合へたを取り酒一合入れ能煮て味噌を中かさ
に一ッ計酒にてゆるめ土器に入炭火にかけてねり砂糖をかさ
に一ッ程入れ能交合し山椒の皮。生姜。麻の実。かや其外何にて
も加役を入れ壼に入れ口張をよくして廿日計置き遣べし
武帝味噌
みそを能摺り葛の粉を入ればら〳〵にこね砂糖を三分通程