← 前のページ
ページ 263 / 282
次のページ →
翻刻
【右丁】
より鱲子
よきからすみの皮を去り小刀にてより鰹の如く削るべし
からすみはぼらの子を本とす其形唐墨に似たるゆへからす
みといふ也
ばいろちい
酒之糟をよく摺り塩と砂糖とを入れ金柑麸を酒にて能味
づけ右の糟に包み油にて揚げたるがよし又蛎に味をつけ
同じ様になしてもよし何れも醤油をかけて食す
春の錦
古き大根の香之物を一分位に切り能塩出しをして濃き溏
油にて能煮。玉子を煮貫にして黄身と白身とを分け裏ごし
【左丁】
して右之大根にかけ用ゆ尤黄白と分けかけたるがよし
おけら木
かつ魚節と能洗ひうはがつ魚を去りじん計を大平に削り
酒しほに醤油を加へ右のかつ魚に打じよたんへ入置き乹肴
又は取肴などによし
かつを古は生にて食せず干たるを食す故に鰹の字を書く
也干たるかつをは松のひでに似たるゆへ松魚とも書く
ふくめ
干鱈 干ぐじ 干かます 干鯛 塩鯛
ふくめは何れの魚にても湯煮して骨皮を去り布に包み能
絞りほぐすこれをぼんぼりといふ干鱈のふくめは色白く