← 前のページ
ページ 267 / 282
次のページ →
翻刻
【右丁】
豆腐を飛龍頭の如くに拵へ松茸を能洗ひ笠を細かに刻み
莖を一寸計に切り細かにさきしばらく風にあて右之豆腐
へ澤山に交ぜ飛龍頭に取り揚るべし卜治。なめ飛龍頭も大
畧右に同じ
豆腐素麺 一種
豆腐を能絞り葛の粉を加へ毛水なうにてこしのり筒へ入
れ沸湯の中へ引べし遣ひ方は魚麺仕立か湯素麺仕立がよ
しこれにはねぎの白根の小口切かおろし大根。ちん皮。唐が
らし。浅草海苔の類を用ゐてよし
鯛豆腐
九寸計の鯛を三枚におろし身をかき取りよく〳〵板摺して
【左丁】
摺鉢にて能摺置鍋へ極上の酒を三合計能煮へたゝし摺置
し身を入れ極上のうどんの粉を五合計入れよく〳〵こね大
羊羮一棹入位の箱へ入れさまし切形して取肴の組合せ又
は敷味噌。薄葛山葵などにて用ゐてよし
茶巾玉子
美濃紙を猪口などへ指込み其上へ玉子を割入れ其侭紙に
包み口をこよりにてくゝり湯の煮へ立し所へ入れ浮たる
を取出し紙を取べし
菊玉子
煮ぬき玉子の皮を去りあたゝかき内にぐるりへ切めを竪
に入てひしげば菊の如くなるなり