翻刻!料理本の世界

コレクション: コレクション 1

生間流式法秘書抜萃 - 翻刻

生間流式法秘書抜萃 - ページ 274

ページ: 274

翻刻

【右丁】 漬様は生むめの飯を鉢などへうつし鯛赤貝を洗ひたる酢 にて飯をほぐし加役を飯と当分に入れよく交ぜ布巾にう けて丸く形を拵へ黄には玉子の菜種赤には小豆之こし粉 を用ゆこれも午房卷鮓の如く酢を少々ひかへ吹て喰程に あつくしたるがよし寒氣の節用ゆる鮓なり       鯉卷鮓 鯉を三枚におろし上身すたれ骨を取り身をあげて酢へお ろし身少ししらみたる時巻べし加役は時の宜き品を用べし       戸川鮓 魚の身を下に敷き其上へ辛味大根のおろしをいれ能ならし 其上へ又魚の身をならべしばらく押をかけ置べし世に是 【左丁】 を小川鮓といふはあやまり也       笋月形鮓 笋皮の侭にて能湯煮し皮を去り中のふしをぬき薄味をつ け飯をつめるべし加役は時之よろしき品を用べし       雉 飯 雉は皮をむき身を湯煮して細かに刻み湯煮汁にて飯をた くべし       大根飯 大根を澤山におろし汁を絞り其汁にて飯をたき大根は入れ ず大根飯は大根之匂ひを賞翫するゆへ外に香役は用ゐず 併汁に匂ひなき品を交合しても苦しからず