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生間流式法秘書抜萃 - 翻刻

生間流式法秘書抜萃 - ページ 278

ページ: 278

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【右丁】 貝盛といふは貝に其身を盛たるをいふ甲盛に同じ つべたは貝の名也光螺と書蝸牛に似たるものなり 鱧の紅葉炙といふはもみゝ炙といふのあやまり也 ぎせい豆腐といふはいせい豆腐といふのあやまりなり 一夜酒といふはあま酒之事なり 朝生酒といふはねり酒之事也 開大豆とは水だきの大豆をいふ 開午房といふも右に同じ さゝがき午房。さゝがき大根などゝいふはさゝかしといふ のあやまりなり さめたりとは鮫をほしかためたるをいふ 【左丁】 本編は左に河豚汁之説を書し一先筆を擱すこは食欲之戒 となさばやの老婆心のみ本編に記さゞる酒盃之禮。飲食物 之喰様其他諸式法及剥花。料理之秘筆ロ伝等は他日之を公 示する事あるべし       河豚汁説 蟬丸が住わたりし逢阪之関は古しヘ関東往来の要途なり しとかや人之身に於ても咽は飲食の関所にして歯は軟硬 を試み舌は五味を吟味する役人なるべし常にくちびるの 貫木をさしかためてみだりなるものは通すべからず兹に あやしき魚あり其形は鯒に類し海豚に似て肥あぶらづき 邪念の鱗もみへず多言の腮もなしうつぶし色の衣は着た