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生間流式法秘書抜萃 - 翻刻

生間流式法秘書抜萃 - ページ 31

ページ: 31

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【右丁】    勢氏と物語せしおり談たま〳〵小笠原流之事に及び    しに伊勢の申さるゝには小笠原家にてはさぞ迷惑    なるべし今は諸大名も水嶋の作り事を用ゐらるゝ    也物しりたる人は物わらひにする事ならんなげか    はしき事ならずやと答へられしと也当今は伊勢。今    川之礼式はもとより我流義之式法に至る迄皆小笠    原に奪れしことく世人何流と言ずして皆小笠原と    いふかたはらいたき事なれども水嶋以下の者は糊    口をしのがんために必死となり世にひろめ或は大    名などにかゝへられん事を目的としてはたらきた    り之に反し他之家元は何れも家に禄あると伝来之 【左丁】    口伝とに安んじ彼等何ぞよくなさんなどゝいひて    放任せしゆへ偽り事反て世にひろまれり我家之先    代正封之手代同様之者に水嶋同様の者あり又市と    いふ又市之所為は水嶋にまさる事数倍し且悪計に    長ずるゆへ遂に生間家を押領せんと謀れども心之    儘にならざるより四条家ヘ入込み生間流之庖丁。塩    梅之事は四条家より出たるものとあとかたもなき    事を言触し門人を四条家ヘ引入れ之に作り事の書    物などを与へ四条流を世にひろむ偽りの作り事を    なせしは水嶋に相似たれども水嶋之所為は又市之    所為より遥に怒すべき所あり後世之者かりそめに