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【右丁】
も又市。水嶋などのまねをして古実になき事を作り
出すときは世間之物わらひとなるゆへゆめ〳〵心得
違をなすべからず又市不埒之次第は生間家歴代略
譜中正鄰之所にあらましを記し置たるゆへ爰に之
を略す
三儀一統と云書に小笠原長秀。今川氏頼。伊勢満忠之
三人将軍義満公之命により天下之礼法を定むと記
しあれども皆偽り也右之氏頼。満忠といふ者は今川。
伊勢両家之系図に之なし右は長秀一人之覚書へ後
世濫に両家之事を書加へしもの也又将軍に命ぜら
れしなどゝいふはあとかたもなき偽り也と伊勢申
【左丁】
されし也
式法之大要
婚姻之事
婚姻之事は人間一生中之三ツの大礼之一にして国家安全
の源なり故に上中下之差別なく大切になすべき者也其は
じまりし事は神代より仔細伝る事にて美斗能麻具波比と
いふはこの事なりあからさまに記し伝らんは神のおそれ
あるにより聊爰にしるしぬ異朝之事はいざしらず我朝は
御むすひの神の御ことを受給ひし《割書:御むすひの神は即|ちむすひの神なり》伊弉諾。
伊弉冊之二尊より事はじまり素戔嗚尊。稲田姫にあひそめ
給ふを根本とする也夫婦之縁を結事は右之如く神代より