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生間流式法秘書抜萃 - 翻刻

生間流式法秘書抜萃 - ページ 36

ページ: 36

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【右丁】  時は先をこがし油を注ぐに及ばず脂燭之元を巾五分計  の紙にて巻きあるゆへ紙燭とも云之をともす時は片手  に脂燭片手にほうろくを持ちて脂燭をうくる也是を座  上之たいまつと云古は  天子夜出御あるとき官人脂  燭を持て御先に立ちたる也蝋燭は養老以前よりあるも  のなれども略物なるゆへ儀式之時は用ゐず脂燭を用ゐ  たるものなり       仮屋形之事 古は都て国界に仮屋形を作りこの所にて輿之請取渡しを なし迎衆送衆に饗応ありて陰陽之太刀をも是所にて出 されたる也むかしといへども程近き所にてはこの沙汰な 【左丁】 し当今はかよふの事はなく聟君之屋形にて輿之請取渡し をなす也       仮屋形作様之事 仮屋形は方二町程に場所を設け左之方に聟君之仮屋形を 建て屋形辻を警護す右之方には姫君之仮屋形を建同しく 警護すこの屋形は聟之方より建はじむるもの也輿請取渡 之場所は双方之仮屋形之間とす此屋形をわくの屋とも云 板ぶき板がこいにしてこれに白き幕を双方共にうつ也今 はこの例を用ゐずといへども古来之作法心得置べし是所 迄迎ひに参る聟君之方の役人は尤も姫君之方の役人の参 る迄に出張り居るものなり