← 前のページ
ページ 45 / 282
次のページ →
翻刻
【右丁】
傍公之図
【傍公の図】
わたをねり衣にて包み顔からだを右之図之如く造る
べし長一尺五寸又は一尺八寸髪は黒きはづし糸にて
こしらへ後へ一ツ前へ二ツにわけ金紙にてゆふべし
かつら女之事
桂郷之住人ゆへかつら女又は桂姫ともいふ也桂女行列に
【左丁】
立時は姫君輿へ乗せられ輿を舁き出る時輿之先に立ち一
之間迄ねり行きそれより乗ものに乗り聟君の門前より下
りて姫君之輿の先へねり行也装束ははだ付は白にて帯付
に織物之色ある物を着し緋の大口袴に織物之かひどり髪
は下髪なり桂女を召さるゝ家之吉例先格により姫君同様
之衣体に妻紅に仕立たる檜扇之二十五枚重ねを持つ事も
あるなり桂郷之本家之某は薩州公より給りものこれある
よし当時にても将軍家之御婚礼之節出勤いたす也
大口袴之長サは足之かうまで也あい引七寸まち九寸前は
尋常の精好にして後は大精好を用ゆこれは武家に用る
ものなり