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翻刻
【右丁】
臼之渡りは二尺八寸高サ恰好より少し高きがよし杵は三
尺六寸也当今は是例を用うる事甚まれなり
上下とは素襖長袴之事也色も紋も上と下と一対なるゆ
へ上下といふ也古は常に素襖小袴を着す小袴を着する
時は素襖と袴と色異るゆへ上下と言ずして素襖袴と云
今は肩衣袴を上下といふこの肩衣もむかしよりあるも
の也足利成氏金襴之肩衣に小袴をめさるといふ事鎌倉
年中行事にも見へたり
女房迎ひ之事
是は聟君之方の局又は年寄などが姫君之迎ひに参るを云
待上臈之事
【左丁】
人体は大方姫君同格之人之役也といへども一概に定むべ
からず一族之内にて両親ある人にたのみてもよし奥向之
式事は待上臈之指図によるべし
同立迎之事
姫君輿より出給はゞ待上臈立迎ひそれより姫君を休足所
又は仮粧之間へ案内すべし
姫君輿より出給ふ時は輿之右之方より右之足より出給
ふもの也
男迎之事《割書:付守袋之事|》
聟君待上臈之立迎ひし時遠くよりこれを見て退き給ふも
の也古は聟君輿之前まで迎ひに参り給ふ時姫君輿之内よ