翻刻!料理本の世界

コレクション: コレクション 1

生間流式法秘書抜萃 - 翻刻

生間流式法秘書抜萃 - ページ 71

ページ: 71

翻刻

【右丁】 持参之装束にあらためらるゝなり色直之時は聟君先へ出 上座に姫君後に出て下座に着し対座すしとねも色に取替 る也当今は婚姻之夜に色直しをもなす色直しの式を其夜 に行は尤なる事なるべし 色直しの盃は聟君よりはじめ給ふべし盃は式三献の時之 如く土器三ツ盃にて盃を取かわす事もあり又土器一枚宛三 方にのせ面々へ据ゑる事もあるなり何れになすとも烹雑 三献之式は行ふべし烹雑三献とは蛤。雑煮。鬣にて三献之式 を行ふをいふ次に饗膳を出す饗膳は何れも箸を取りあげ 参る体をなすべし夫より嶋台を出す右は何れも祝義の大 切なるもの也待上臈へも据ゑる事もあるなり右は双方へ 【左丁】 一同に据ゑ引く時も一同に引き遅速あるべからず次に引 替之膳部を出すこの時聟君は暫らく勝手へ入らせらるべ し其間に聟君之両親出て嫁君に対面すこれは尤も待上臈 之指図たるべし両親対面之後親類も出て嫁に対面する事 もある也対面之盃事相済し時分に聟君座敷へ出らるべき ものなれども当今は略して聟君勝手へ入らず其侭着座し 居る也これらも待上臈之取計に任すべし此より相応の饗 応ある也此席は着座人多きゆへ加へ之役人は一定之座に ひかへ居らず酌人の後に付き添ひ酌人之勝手よき方にひ かへ居り加へをなすべし尤も何れへも三献ヅヽ参らする もの也出結び入結びの事は式三献之時の如くすべし略す