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翻刻
【右丁】
べからず
饗膳は高盛也香立。きそくを付る香立。きそくの事は第一
巻に饗膳之事は第四巻に何れも委く記し置たり
引替膳部之事
引替膳部とは饗膳之引替に出す喰料の膳部をいふ也右は
分限と時宜に応じ馳走するものゆへ献立等を爰に記し置
べき要なきゆへ記さず
陰陽之盃之事
陰陽之盃に付ていろ〳〵の説をなすものあり一説に色直し
の献は陽也式の三献は陰なりと又一説に昼の献は陽也夜
の献は陰也といふ右は昼夜を以て陰陽を分つといへども
【左丁】
吉日良辰を撰び行ふ事ゆへ夜を以てこの式を行はゞ何を
以て陰陽之分ちをなすや又嶋台の金銀の盃によりて陰
陽を分つといふ説あれども是は器物によつて陰陽の名を
かりたるものにして献の事にあらず右等之説は何れも取
に足らず陰陽之盃といふは献々の次第之事也口伝
真所床飾之事
これは夫婦饗応之間也又真殿ともいふ床之掛物は墨絵た
るべし置物は洲浜台に鶴二羽又は鶺鴒台にてもよし花は
松一色の立蕐など然るべし稲穂又は米盛などを三方に組
み床に置き床之下の左右に犬張子を置くべし世に是間之
盃を床盃といふて此の間へ蒲団を敷き盃事をなすを古来