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【右丁】
に納れ遣すべし遠路なればかますに入れ遣也かますと
はむしろにてあみたる袋也餅のかびざる為にかますに
入れ青細引二筋にて十文字にかけ端を両わなに結び和
久につみ遣すべし和久は桧之木地也四角に足あり作り
方はかますの数に応じ恰好に作るべし棒通しの重物な
どは長持の如し油単は用ゐず雨覆を添ふべし
五ツ目之事
五ツ目には聟君嫁君之里へ参らるゝ日也俗にこれを聟入
といふこの日も尤も手掛より引渡烹雑三献の式ありて引
出物をも出し凡婚礼之時の如くすべし酌之勤め様も同様
なり此時之盃は嫁君之父親より初献を飲みはじめ三献目
【左丁】
之盃は聟君にて飲み納むるもの也右相済み夫より饗応あ
るべし引出物は初献納りし時勝手より腰之物を持ちいで
て聟君へ渡す聟君いたゞき直に立て次之間へ行き腰之物
をさしかへ出て一礼して着座す大小なれば大は次之間に
置くべし時宜により引出物を嫁君之父親手づから聟君へ
渡さるゝ事もあるなり是等の事は媒人より兼て双方へ申
合せ置くべき事也腰之物を錦の袋に入れて出さるゝ事も
ある也紐之結様に口伝あり
奥座敷にては嫁君と嫁君の母親との盃事もある也
七ツ目之事
嫁君之父親聟君の方へ参らるゝ日也聟君の両親をはじめ