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翻刻
【右丁】
これは貫ざしの事也行列に立つもの也貫ざしは何程あり
ても五百文ヅヽを青縄にさし繋ぎ左右へ分け左右之縄を
両わなに結び紙にて其結び目に封を常の如くなし駒形之
左右へかけ駒形に庭銭と書たる木札を立る也駒形とは即
ち今いふ竹馬之事なり分限に応じて何荷もあるべし
諸役人装束之事
狩衣。大紋は平人の衣体にあらざれども一日之晴に用ゐら
るゝ事もある也表向へ出ざる役人は相応之衣体たるべし
女中の衣体は肌付。帯付とも白を着用すべし式の座敷へ出
ざる人は相応之衣体たるべし色直しの時より何れも色之
物に着替ゆる也女中ははだ付は白。帯付は赤。うちかけも色
【左丁】
のものたるべし初夏より九月八日迄は腰巻たるべし帯は
付帯金襴を用う待上臈之衣体は嫁君之衣体に準ずべし
諸役人へ祝義之事
それ〳〵の役人へ織物或は小袖。巻物。板之物。太刀又は金銀に
ても役相応に給るべし又聟之方よりもそれ〳〵へ相応に給
るもの也右は双方とも同じ事也其内待上臈。介添。瓶子。本酌。
加へなどの役を勤めたるものへは双方より格別に給り物
あるべし
民家婚姻之部
結納之事
結納目録之紙は重きと軽きとによつて奉書又は杉原に認