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飯百珍伝 - 翻刻

飯百珍伝 - ページ 14

ページ: 14

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【右丁】 をおもひやり米ばかりの飯(めし)を食(しよく)するは冥加(みやうが)なき事也    ○麦飯(むぎめし)焚(たき)やう 麦飯(むきめし)は何国(いづく)の農家(のうか)にても焚事(たくこと)なれば爰(こゝ)に記(しる)す に及(およ)ばざれども町家(ちやうか)にては焚(たき)たる事なき方(かた)も有(あれ) ばあら〳〵左にしるす。先(まづ)搗(つき)たる麦(むぎ)をよくあらひ釜(かま) に水を程(ほど)よく入て焚(たく)べし尤(もつとも)飯(めし)を焚(たく)やうに大火(おほび)にて たくにおよばす煑(にえ)たる時分(じぶん)䈰(いかき)に打明(うちあけ)水をかけ手に てかき廻(まは)し又水をかけてはかき廻し〳〵して。よくぬまり のとれるやうあらひ。扨米を常(つね)の水加減(みづかげん)に仕(し)かけその          【右丁左下枠外】天保十一 【左丁】 上へ右あらひたる麦(むぎ)をいれよくならして焚(たく)べし。扨(さて)たき あげて木(き)を引(ひき)燠(おき)もとりて煙草(たばこ)三四ふくのむ間/過(すぎ)て 焼(たき)つけやうのもの鉇屑(かんなくず)又は杉(すぎ)の葉(は)藁(わら)などのものを ぱつと燃(もや)すべし。左(さ)すれば飯(めし)に䐈気(ねばりけ)なくして宜(よろ)し これ麦飯(ばくはん)を焚(たく)秘伝(ひでん)なり  ○又ざつと笑(よば)し米とかきまぜたくもよし○又 笑(よば)し麦(むぎ)   を釜(かま)の底(そこ)へ入米を上へいれ常(つね)の水かげんに少(すこ)し塩(しほ)を   加(くわ)へてたきうつすときかきまぜるもよし○又/前日(ぜんしつ)昼(ひる)   頃(ごろ)より麦(むぎ)を水に漬(つけ)おき翌日(よくじつ)米とかきまぜてたく