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飯百珍伝 - 翻刻

飯百珍伝 - ページ 17

ページ: 17

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【右丁】 井水(ゐとみづ)の方(ほう)は半日(はんにち)も飯(めし)のたもちかたあしく。井水(ゐとみず)にて あらひても川水(かはみづ)にて一へん上(うは)あらひし川水にて仕(し)かけ焚(たけ) ば初(はしめ)より川水にて洗(あら)ひしも同し事にて保(たもち)かたよし    ○又/飯(めし)の腐(くさら)ざる妙法(みやうほふ) 朝(あさ)焚(たか)んと思(おも)はゞ前日(ぜんじつ)の夕方(ゆふかた)右のごとく洗(あら)ひて釜(かま)に入 其まゝ焚(たく)やうの水加減(みづかげん)に仕(し)かけおき翌朝(よくてう)水をしか ゆる事なく焚(たく)べし。火は初(はじ)め強(つよ)く吹上(ふきあが)りたらば木(き) を半分(はんふん)減(へら)し随分(ずいぶん)蓋(ふた)を明(あけ)ざるやうにして焚(たく)べし。蓋(ふた) を明(あけ)て焚(たき)たる飯(めし)は味(あぢは)ひ水(みづ)くさく。しかも壱舛の手まへ          【右丁左下枠外】天保十四 【左丁】  にて一杯(いつはい)の飯(めし)を減(げん)ずるの損(そん)あり。扨右のごとくして 焚(たく)米(こめ)の中に梅干(むめぼし)一ツをいれて焚(たけ)ば極暑(ごくしよ)の時分(じぶん)に ても二日はたもつなり梅干(むめぼし)の酸味(すみ)飯(めし)にうつる事なく 是(これ)飯(めし)の腐(くさ)らざる大秘伝(だいひでん)なり試(こゝろ)み給ふべし  ○因(ちなみ)に曰(いふ)飯(めし)のあしくなりたる時は清水(せいすい)の中に入(いれ)手(て)を   もつて洗(あら)ひ蒸籠(せいろふ)にてむして食(しよく)すべし    ○豌豆飯(ゑんどうめし) 豌豆(ゑんどう)は五月/時分(じぶん)ならば生豆(なままめ)を用ゆれども時節(じせつ)後(おく) れては乾(ほし)たる豆(まめ)を二日/程(ほど)水にひたしおき。水にて能々(よく〳〵)