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飯百珍伝 - 翻刻

飯百珍伝 - ページ 22

ページ: 22

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【右丁】 黄飯(わうはん)は栄曜(ゑよう)なるやうなれども焚方(たきかた)によりて利方(りかた)に なるへければ。爰(こゝ)に豊後(ぶんご)臼杵辺(うすきへん)にて専(もつは)ら食(しよく)する 焚方(たきかた)を記(しる)すなり○先(まづ)茄子(なすび)のある時分(じぶん)ならば茄(なす) 子(び)を。小(せう)ならば厚(あつさ)二三/歩(ぶ)【注】の輪切(わぎり)にし。大(たい)ならば二ツに わり右の厚(あつ)みに切(きり)多(おほ)く用ひ扨(さて)いもからの生(なま)を長(なかさ) 一寸六七部【注】に切(きり)三ツ位(ぐらい)にわり。水に浸(ひた)しおき牛房(ごぼう)を さゝがきにして是(これ)も水に浸(ひた)し各(おの〳〵)よく悪汁(あく)を出し又 根(ね)を一寸二三部に切(きり)皆(みな)一同(いちと)に鍋(なべ)に入よく焚(たき)て醤油(しやうゆ)を さし。いつも汁(しる)などにするより能(よく)煑(に)て其所へ魚(うを)《割書:こち|かます|くち》          【右丁左下枠外】天保十九 【左丁】 などの小(こ)骨なく油(あふら)のすくなきを見合(みあはせ)鱗(うろこ)をふき取(とり) 頭(かしら)を去(きり)鍋(なへ)の中なる加(か)やくの上に入しばらく焚(たき)て能(よく) 煑(にえ)たるとき箸(はし)をもつて骨(ほね)をすごきとり。右かやく とかきませ器(うつは)に盛(もり)飯(めし)の上におきかきまぜて喰(くふ)なり ○右/魚(さかな)をいれずかやくも略(りやく)し。時分(じぶる)〳〵価(あたひ)やすき 野菜(やさい)を多く入て食(しよく)する時は。汁(しる)菜(さい)などこしらへ るに及ばす。おのつから米を助(たすく)る一助(いちじよ)となるへし    ○甘薯(さつまいも)を食(しよく)する話(わ) 肥前国(ひぜんのくに)の西(にし)にあたりし浦々(うら〳〵)大隅(おほすみ)薩摩(さつま)の在々(ざい〳〵)にても 【「歩」は「分」の誤ヵ。1歩(=1間)は約1.8m。1分は約3mm。「部」は「分」の意。以下同】