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飯百珍伝 - 翻刻

飯百珍伝 - ページ 25

ページ: 25

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【右丁】 んあらんとおもふ頃/薪(き)を引。しづかに燠(おき)をもとりて暫(しばら) く熟(むま)しおき釜(かま)よりすぐに茶碗(ちやわん)へ盛(もり)その上へ醤油(しやうゆ)の 葛(くず)あんをかけ。かきまぜて食(しよく)するなり。いたつて美味(びみ)なり 但(たゞ)し粥(かゆ)の中へ塩(しほ)を入(いれ)るべからず。米は上白(じやうはく)の新米(しんまい)なら は猶々(なほ〳〵)味(あぢは)ひよし○但(たゞ)し右は栄曜(ゑよう)のさたなり。倹約(けんやく)の ためならば。葛(くず)あんに及(およ)ばず。只(たゞ)醤油(しやうゆ)の出(だ)し汁(じる)かけて食(しよく) してもよし。如此(かくのことく)すれば菜(さい)いらず米も少(すくな)くいりて徳用(とくよう)也    ○《振り仮名:三ヶ庄飯|さんがのしやうめし》 《振り仮名:三ヶ庄飯|さんかのしやうめし》とは米(こめ)と麦(むぎ)と粟(あは)と三品(みしな)合(あは)して焚(たく)飯(めし)ゆへに          【右丁左下枠外】天保二十二 【左丁】 しか云(いへ)り。是(これ)鉢(はち)の木(き)の謡(うたい)より出(いで)し名(な)なるべし。扨/焚様(たきやう) はいつもたく麦飯(ばくはん)のとほりに笑(よば)したる麦(むぎ)を米の上へ入 てたき吹(ふき)あがる時 粟(あは)の洗(あら)ひたるを入 杓子(しやくし)にて上をば ならし蓋(ふた)をして明(あけ)ざるやうにして焚(たけ)ばよく出来(でき)るなり 尤水かげんは常(つね)にたく麦飯(むきめし)の水加減(みづかげん)の上(うへ)粟(あは)を入(いれ)る だけの水を余分(よぶん)に入て焚(たく)べし    ○埋豆腐(うづみどうふ) 埋豆腐(うづみどうふ)の飯(めし)は常(つね)のごとく焚(たき)あげ。扨/豆腐(とうふ)を田楽(でんかく) にする位 拍子木形(ひやうしぎなり)に切(きり)常(つね)の湯豆腐(ゆどうふ)のごとく煑(たい)て