翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

木斎咄医者評判 5巻 - 翻刻

木斎咄医者評判 5巻 - ページ 13

ページ: 13

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こじゆん【ママ】らしくかたらるゝ。竹(ちく)三郎/承(うけたまは)り。いわれをきけは 面白(をもしろ)や。去ながら下(した)に庵(あん)をつけ候へば。はこくわんと きこへ侍る也。又(また)斎をつけ候へば。はこくさいときこゆ る也。老(らう)をつけ候へば。はこくらうとのとなへなり。然(しか)れ ばいかゞ候へば。御/改(あらため)やなさるべき。憚(はゞかり)なからも。不図(ふと)存じ より候/故(ゆへ)に。申上候也と謹而(つゝしんで)申ける。坡谷(はこく)きかれて はらをたて初会(はつくはい)にこしやくのことばかな。貴殿(きでん)学力(かくりき) なき故(ゆへ)に書籍(しよじやく)を曾而(かつて)見られねばかやうの例(れい)をし り給はず。儒書(じゆしよ)に不(す)_レ限(かぎら)歌書(かしよ)にもあり。かながきなれば 見たまへや。古今集(こきんしう)十九。俳諧歌(はいかいうた)の部(ぶ)に。くそといふ 女の名侍るぞ。源(みなもと)のつく類がむすめと有(ある)_レ之(これ)也/文学(ぶんがく)も 則(すなわち)/死尸(しかはね)に。米(こめ)と云/文字(もじ)書(かき)て有(あり)。その哥(うた)にはよそながら 我身(わかみ)に糸(いと)のよるといへば只(たゞ)偽(いつわり)に。すくばかりなり かやうに歴々(れき〳〵)の御息女(こそくぢよ)なれども。古人(こしん)は名(な)のとなへに かまひなし。それのみならず公家(くげ)に大弁(だいべん)小弁(せうへん)の司(つかさ)有 神(かみ)にも雪隠(せつゐん)神(かみ)まします。仏(ほとけ)にも文珠(もんじゆ)しりと。おか まれさせ給ふも有。武家(ぶけ)には。肥後国(ひこのくに)の住人(じうにん)。牛糞(うしぐそ) 左衛門忠澄(さへもんたゞすみ)と云(いふ)人も侍れば。われらていの名(な)のとなへ あしきにかまふべき事ならず。其上/庵斎老(あんさいらう)の。三/字(し) さへ付侍らねは悪敷(あしき)はきこへ申さぬ也。たとへあしく きこゆる共。すきに赤(あか)ゑぼしなれば。此方(このはう)には少し 心にかゝる事はなし。そなたに気(き)がつきて遠慮(ゑんりよ)なく