翻刻
【右丁 白紙】
【左丁】
木斎咄医者評判(ほくさいはなしいしやひやうはん) 二
第五 木斎目黒参詣(ほくさいめくろさんけい)之(の)事
偽状(いつわりしやう)之(の)耆婆(ぎば)が末孫(ばつそん)
去間(さるあいた)木斎(ほくさい)は。是まて来(きた)る。序(ついで)に目/黒不動(くろふとう)へ参詣(さんけい)せ
ばやと思ひ立。其比にらみのすけが弟に。目玉之助
と云しは。昔のよしみをしたひきて。召仕有しを
其日の供に召つれしが。跡(あと)ふりかへりて。銭もてき
たかとたつねければ。十四五文は。こさめれとこたへける
それにては主従。あべ川もち壱つ宛はくた物よ。甘(あま)
茶のむとも事かゝじ。そう里のはなをはきれまいか
たばこはわれら懷(くわい)中す。はつをは不動(ふどう)もかけになさる