翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

木斎咄医者評判 5巻 - 翻刻

木斎咄医者評判 5巻 - ページ 24

ページ: 24

翻刻

素問成(そもんなる)。是(これ)を内経(ないきやう)と云。此/故(ゆへ)に/医(い)は三/皇(くはう)を元(くゑん)祖と 春。周礼(しうれい)には列(れつし)_二文官(ぶんくはん)_一范文公(はんぶんこう)は郎相(りうしやう)と並(ならび)云孫氏(いふそんし)は 諸芸(しよげい)の中の甲(かう)こす。徐春甫(じよしゆんほ)は儒(じゆ)之一/事(し)と須。日 本(ほん)にては昔時(そのかみ)。大巳貴命(おふあなむかの)。少彦名命(すくなひなのみこと)を本と須と。日本 記(き)に見へたり。世に云伝ふ。大巳貴命は。三輪(わ)の明(みやう)神共 又は稲荷明(いなりみやう)神とも申也。少彦名命は。平安城(へいあんじやう)五/條(でう)の 天(てん)神/是(これ)なり。かるがゆへに今の世に/至(いた)るまで。毎年(まいねん) 節分(せつぶん)には。人々此/社(やしろ)に詣(まふ)で。白朮餅(おげらもち)を服(ぶく)して疾(やまひ)を 除(のそく)と云事有と。日/比(ころ)/師匠(ししやう)に。かなに書てもらひ 置。ひたよみによみ覚へたる事なれば立板(たていた)へ 水をながすにことなら須。言葉(ことば)すゞしく申さる れば群集(ぐんしゆ)の人々承り。一/度(ど)にあつらぞかんじける 其とき又/彼(かの)すこび者御物かたりを承り候へば。いしや の/元祖卑(くわんそいやし)からねば士のなすべき業(わざ)成べし然れば 俗(ぞく)にて勤(つとめ)来らん事なるに。いしや衆(しゆ)の/法躰(不つたい)は。いか成 故(ゆへ)にて侍るぞ。木斎/答(こたへ)て申さるゝは。おほせのことく 古へより。日本にても文/官(かん)/武(ぶ)官/医官(いくわん)と三つに わかれ。中古までは。有髪(うはつ)尓て和気丹波(わけたんば)の両氏(里やうじ)。 典薬頭(てんやくのかみ)となり。其外(そのほか)/医(い)道を以て世に名を得し 旁々(かた〴〵)。或(あるい)は正(しやう)三/位(ゐ)正四位に叙(じよ)せられ昇殿(しやうでん)をいたして 其/品卑(しないやし)からざる也。中比和気能/猶成(なをなり)が子。明重(あきしけ)と云 者(もの)。叙(じよし)_二正四/位(ゐに)_一/為(なり)_二/典薬頭(てんやくかみと)又/為(なつて)_二/施薬院使(せやくゐんしと)_一/被(され)_レ/聴(ゆる)_二/院内昇(いんのないしやう)