翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

木斎咄医者評判 5巻 - 翻刻

木斎咄医者評判 5巻 - ページ 27

ページ: 27

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の手(て)。一/方(はう)はかゝへて居(ゐ)る。女ほうの/脈(みやく)を取(とり)ゐふゆへ。 左右相違(さゆうそうい)御座候はんといへば。木斎心中(ほくさいしんぢう)には。あつと 思ひけれども。へらず口にて。それは少も麁相(そさう)な らず経文(きやうもん)にも。一/躰分身(ていふんじん)とて。夫婦(ふうふ)は一/躰(たい)とと起 ゐへはかた手づゝみやく取(とり)候。先薬(まつくすり)を用(もちい)て見たまへ 才助(さいすけ)めを取(とり)に。指越(さしこし)ゐへとて。帰宅(きたく)し。竹斎(ちくさい)よりも つたへし。ひそうの/医書(いしよ)を。とり出(いた)し見てあれは かやうなる頭痛(づつう)には。わらの/本(もと)一/味(み)を用へしと有(ある) 程(不と)に。医書(いしよ)に。まかせて。わらをきざみ包(つゝみ)て。使(つかい)に わたしければ。才助(さいすけ)かけ取(とり)。汗水(あせみづ)になりてかけ来(きたる) 脈(みやく)の取(とり)やう。そさうなれば。おぼつかなくは思(おも)へとも 余(よ)のいしや衆(しゆ)は。皆(みな)はなしたるものなれば。死(しぬ)るとても くやみなしとて。則(すなはち)せんじて用たりければ。張(はり)たるはら に。やはらぎ出来(いでき)。大/便(べん)小/便(べん)。心(こゝろ)よく通(つう)じ二ふくの 薬にて。すきとなんぶくしたりけり。病人あ まりのふしぎさに。薬のかすをよく見るに。わらを きざみたる一/味(み)にて侍りける。病人さても上/手(ず)とて 手を打てかんじける。女房や一留ひとも。その故(ゆへ)いか にと問(とひ)ければ。わが。煩(わつらひ)の其本を。今こそあんじ 付て有。一昨日(おとゝひ)のふるまひに。なまこを手ぎわ よく。こだゝみにしてすはりしを。膳(ぜん)上をたべあげて ひた物/乞(こい)てくはしより。煩(わつらひ)つきて侍るを。よく脈(みやく)と