翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

木斎咄医者評判 5巻 - 翻刻

木斎咄医者評判 5巻 - ページ 32

ページ: 32

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めされんかさにはあらず。たといはやるとても上手と 云(いひ)がたしはやらぬとても。下手と云(いひ)かたしされとも 上手(しやうす)なれはこそはやれ。下手(へた)かなとかはやらんや。さらは 時花(はやり)て見よと云はゝわれらこときのはやらぬいしやは 口(くち)をとち大豆(まめ)にして。おこし米(こめ)見せらるゝより外(ほか)は なし。然(しかれ)ともはやるにも品(しな)三つ有(あり)。尤(もつとも)上手(しやうす)にてはやる も有へし是は評(ひやう)に/不(す)_レ及(およは)/上手(しやうす)ならねど運(うん)のよき 人と調練(てうれん)にてはやるも有(ある)也。其運(そのうん)のよきと云(いふ)は繋(かゝ) 類/程(不ど)の病(びやう)人が。人/目(め)には大病(たいびやう)と見へ。当分甚敷(とうぶんはなはだしく)て 愈易(いへやす)きにおほくかゝり。又は人の薬(くすり)にて。十が七つ 八つ内(うち)はなをれとも。外へ験(けん)とも不(す)_レ見(みへ)。能時分(よきじぶん)にかゝりて 人の手柄か我手/柄(から)になるも有(あり)。又/死(しぬ)べきをうか〳〵 と療治(りやうぢ)する内に。先(さき)より/薬(くすり)をかへ。後(のち)のいしやに わたし死(しぬる)も有。其(その)なんをのかるゝ上に。却而不免 らるゝ也。又人のさのみ不(さる)_レ知(しら)/病(びやう)人は不出来(ふてき)にても。人 の知る/病人(びやうにん)には。いつもしああわせよく。不図人にはや し立(たて)られて名(な)を取(とり)て其以後(そのいご)は少々の不/調法(てうはう)有 ても人はそしら須。是等(これら)は運(うん)のよきにあらすや。人斗(はかり) にもかぎら須/仏神(ふつじん)にも不図(ふと)はやらせゐふ時(とき)有/近年(きんねん) 吹上(ふきあけ)のくわんおんの。はやりゐふ事。江戸/中貴賤群集(ちうきせんくんしゆ) して。参詣(さんけい)する事/夥(おびたゞ)し。いつそのほとにかさたも なし。是(これ)にても心得(こゝろへ)たまへ。吹上(ふきあけ)のはやりゐふとき