翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

木斎咄医者評判 5巻 - 翻刻

木斎咄医者評判 5巻 - ページ 33

ページ: 33

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其外之/観音(くはんおん)の徳(とく)。劣(おと)りたまはんや後(のち)に/吹上(ふきあげ)さめゐふ とて。仏徳(ふづとく)きへゐふへきかはやるときは。御/利生(りしやう)も有(あり)と 云(いふ)。いしやも仕合(しやわせ)よくてはやれは人々/手柄(てから)はかりを かそへて云。然(しか)れは運(うん)のよきと云ものにこそあれ上 手(しゆ)とは云がたし扨又調練(さてまたてうれん)にはさま〳〵有/先威(まづい)の/有(あり) てたりにも成(なる)べきかたへは取入(とりいり)下から誉(不め)られ。其威(そのい) 有人の見てにも入やうなる方(かた)へは下(しも)つかたのものとても 情(せい)を出(いた)しちひ有(ある)やうにもてなし。大に/虚言(うそ)をつき 正直(しやう仕き)なるやうに志なし人和(にんくわ)をつくろい或は衣服(いふく)駕(のりもの) にて物躰(もつたい)を飾(かざる)も有(あり)。我知(わがしる)人の内(うち)にも。かやうの/方便(はうべん) する人いくらも有。名(な)は不(す)_レ申候/或(ある)いしやの物語(ものかたり)に或御/方(かた) の/家老(からう)の内儀(ないき)大病(たいびやう)にて。誰々(たれ〳〵)と歴々(れき〳〵)の名(な)有大 医(い)をかそへ立(たて)。其衆の薬にてゆかぬ所を不図(ふと)たの まれそれかしの薬にて快気(くはいき)すまことに犬の/歯(は) に蚤(のみ)とやらんとかたしるゝ。初(はじめ)はさぞとおもひしに 其/家(いへ)之/衆(しゆ)に出(いであい)たる時かく有ときく登 かたれて。家老の内義の煩。かたもなき/偽(いつはり)。其 家の下女(げちよ)か煩(わつらい)に。薬をやりしか。剰花(あますさへし)に けりと云。惣而(そうじて)うそ咄(はなし)も。人か正直にて実(まこと)と 思ふ。先(さき)の名をたしかに云ても作りさき〳〵 まて行(ゆき)てうそかまことかと。たゝすべきや。うそ つきそふなる人の。うそは誰(たれ)もうたがへとも年(とし)こ