翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

木斎咄医者評判 5巻 - 翻刻

木斎咄医者評判 5巻 - ページ 34

ページ: 34

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はいなる物躰(もつたい)らしき者(もの)のうそは。あれかうそか有 べきかと。思ふもの物なれハ十人か八九人は。誑(ばか)さるゝ物じや あらふ事のと申さるればいづみやきゝてふかくかん じ。御物かたりの内(うち)に。酒もはやさめて候。御/咄(はな)しを さかなにて。今(いま)一つくたされん。御さかつきこなたへと 乞(こい)うけて。四五はいつけて。ひつかけさらは御おさめ なされ候へとて。木斎(不くさい)へかへせは。木斎もたぶ〳〵と ひきうけ〳〵。三/盃(はい)のめば。いづみやは御いとま申さら はとて。我屋をさして帰りけり 木斎咄醫者評判(不くさいはなしいしやひやうばん) 三  第九 山伏(やまぶし)と醫者證據(いしや志やうこ)くらべの事     跡(あと)よ里/乞(こい)にせめくるはかけ かくて木斎。此/年(とし)月いしやを勤(つとめ)て。此度(このたひ)初て。かゝる 大分の/薬代(やくだい)取事。薬師如来(やくしによらい)の御加/護(ご)成べし。これ よりしだひはりにつのらば。福貴(不くき)と成。後には家(いへ) 屋敷(やしき)をも求(もと)め。七珍万に(しつちんはんぼう)にあきみちなん。しからば 目玉(めたま)之助をもよろしく取たてとらせんと。心よげ に申さるれば。目玉之介申やう。大旦那(おふだんな)さまより此かた。 かやうなる御/仕合(しやわせ)は終(つゐ)に見申たる事なし。銭(ぜに)百 文の薬代(やくだい)さへ世にも▢れなる事にて。或時(あるとき)は