キリシタン関連史料を翻刻

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[キリシタン遺物図] - 翻刻

[キリシタン遺物図] - ページ 20

ページ: 20

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【右丁】  申に舟弐艘に乗つれやねりと申島に寄せ夫よりかなりやと申  所え参り其処よりふらんす国の本船二艘に一人つゝ乗組水  主四十人程つゝ乗呂宋え参り此所より一艘は北京え乗別れ某  は日本へ心指方々と乗廻り漸当八月廿八日大隅国屋久島の  内湯泊村之沖まて着船いたし候処船中水払底に付橋船に乗  り移り其辺を乗廻り候処折節猟船一艘日本人六七人乗組陸  の方へ乗行候間彼猟船を追かけ十間計りに乗寄候節某の  舟より声を立水を乞候様子を致候へとも日本人曽而不致得心体に而  手をふり其上恐れ候哉急に漕退申候故又〳〵本船に乗り戻り翌  廿九日の朝右の船より某壱人を橋舟に乗せ屋久しまへおろし置其外  之者ともは直に本船へ移り即刻出船いたし本国へ罷帰り候某一人屋久  島にあなたこなたと歩行見申候処に日本人一人木を剪罷在候に付近  寄もの申かけ候得共言葉曽而通し不申候故水望候手招いたし見せ 【左丁】  申候へは水を呑せ申候其後日本人三人参り候て某を人家へ召連食事  をあたへ申候其節食事為代金子遣候へとも即座に差戻し候よし異国人  申之候事 一亦相尋候は其方日本人のことくさかやきをそり日本様の着物いたし  日本拵之刀を指罷在候は如何様の心指にて右の体をいたし候哉屋久  島日本人を頼着類刀等をも調申候哉異国人答申候は異国の姿風俗  に而罷越候へは日本人わらひ可申と存呂宋におゐて日本人着類日本拵の  刀調申候さかやきは船中にてそり申候日本人へ曽而頼み不申候尤其所々の  風俗をまなひ不申候得は其所の者笑ひ申候に付北京へ参り候同門の者は唐の  風俗をまなひ候て罷越候よし異国人答申候事 一また尋申候は右乗来候船日本の内外の所々へも乗行其方体のもの卸置筈に  仕候哉此以後跡より同門の者参り候様に申合候哉日本に止り罷在本国へ  密々に可致通路申合候哉と相尋候へは異国人答候は屋久島に某一人卸置