翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

養生録 - 翻刻

養生録 - ページ 105

ページ: 105

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一 薯蕷(やまのいも) 気力(きりよく)をまし虚臝(きよるい)を補(おきの)ふ心神(しんじん)を鎮(しづ)め魂魄(こんはく)  を安(やす)んず故(ゆへ)に日々(にち〳〵)食(しよく)すれば心気(しんき)の不足(ふそく)を補(おぎの)ふ  て能(よく)記憶(きおく)する也(なり)脾胃(ひい)を健(すこや)かにし洩利(せつり)をやむ塩(しほ)  煮(に)にして喰(くら)ふてよし薯蕷(やまのいも)仏掌薯(つくねいも)の類(るい)味噌汁(みそしる)に  和(くわ)してとろゝ汁(しる)と云 此物(このもの)平(へ)なる品(しな)なれとも能(よく)  胸膈(けうかく)に泥滞(なづみ)し易(やす)し且気をふさく脾胃(ひい)虚弱(きよじやく)の病(びやう)  人(にん)は食(くら)ふ事なかれ     瓜類 一 冬瓜(かもうり) 熱(ねつ)を除(のぞ)き渇(かつき)をやむ腹脹(ふくてう)を利(り)し諸淋(しよりん)を治(ぢ)  す肥(こへ)たる者(もの)は常(つね)に食(しよく)して痩(やせ)しめてよし○一切  の水腫(すいしゆ)に赤小豆(あつき)と共(とも)に同(おな)じく煮(に)て食(しよく)せしむれ  ば能(よく)通してよし○疿子(あせぼ)頻(しきり)に発するに冬瓜汁(かもうりのしる)を  ぬりてよし○癰疔(ようてう)発腫(はれせるゝ)熱(ねつ)甚(はなはだ)しきに冬瓜(かもうり)を大(おゝい)に  切り瘡上(そうせう)にべつたりと置てよし瓜(うり)熱(ねつ)するとき  は度々(たび〳〵)易(か)へ用れば熱さめてよし 一 糸瓜(へちま) 諸風(しよふう)を散(さん)し痘疹(ほうそうはしか)の毒(どく)を解(げ)し痰(たん)を和(くわ)し痛(いたみ)  をさり虫(むし)を殺(ころ)す陰乾(かげぼし)にして筋(すじ)を和( わら)く打撲(うちみ)痛(いたみ)の  類(るい)に用てよし○疝気(せんき)腰痛(こしいたみ)拘攣(こうれん)するに陰乾(かげぼし)して  甘草(かんぞう)を加(くわ)へ煎服(せんぶく)して大に功(こう)あり○糸瓜水(へちまのみづ)一切