翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

養生録 - 翻刻

養生録 - ページ 109

ページ: 109

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 下(け)に用て功(こう)あり○痢病(りびやう)五色(ごしき)の色(いろ)ありて或 膿(うみ)を  下(くだ)し水(みづ)を下(くだ)すには酸(す)石榴(ざくろ)実ともに搗(つき)て頻(しき)りに飲(のめ)  は大(おゝい)に妙(めう)なり 一 栗(くり) 気(き)をまし腸胃(ちやうい)を厚(あつ)くし腎気(じんき)を補(おぎな)ひ腰(こし)脚(あし)  の叶(かな)ひがたきを治(ぢ)し筋骨(きんこつ)打撲(だぼく)瘀血(おけつ)を治(ぢ)す空(くう)  腹(ふく)なる時(とき)に二つ三つ斗(ばか)り食(くら)へは飢(うへ)をしのぐ事  妙(めう)なり○馬(むま)に咬(かまれ)たるに大(おゝい)なる栗(くり)焼(やい)て研(す)り付(つけ)る  至(いたつ)て妙なり 一 林檎(りんご) 気(き)を下(くだ)し痰(たん)を消(け)し霍乱(くわくらん)腹痛(ふくつう)に用ひて  よし渇(かつ)をやむ事(こと)妙(めう)なり○大人小児 痢病(りびやう)やま  ざる者(もの)半熟(はんじゆく)の物(もの)をとり十(とを)顆はかり水(みづ)にてせん  じ肉(にく)ともに喰(くら)ひて汁(しる)をのめば甚妙なり 一 柚(ゆ) 食(しよく)を消(しやう)し酒毒(しゆどく)を解(け)し口中(こうちう)酒気(しゆき)あるものは  一弁を食すれば即(すなは)ちいゆ妊婦(にんふ)悪阻(おそ)して食(しよく)を欲(ほつ)  せさるものは用てよし○俗人(ぞくじん)の試効(しこう)に麻黄(まわう)青(せい)  龍(りゆう)の薬(くすり)を用ゆといへども少(すこ)しも発汗(はつかん)せざる病  人に熱(ねつ)湯に入れ暫(しばら)く煮(に)て用れは妙々に毛竅(もうけう)  を開(ひら)きて汗(あせ)淋漓(りんり)として出(い)づ是(これ)は俗伝にして拠(よりどこ)  ろなけれども其(その)しるしいちじるしきなり 一 枇杷(びわ) 渇(かつ)をやめ気(き)を下(くだ)し肺気(はひき)を利(り)し吐逆(ときやく)を