← 前のページ
ページ 110 / 131
次のページ →
翻刻
やむ上部(ぜうぶ)の熱(ねつ)を涼(すゞ)しくしてよし
菌(くさびら)類(るい)
一 松茸(まつだけ) 久瀉(きうしや)虚痢(きより )産後(さんこ)脱血(だつけつ)に食(しよく)してよし○松
だけの石(いし)つき産後(さんご)児枕(あとばら)痛(いたむ)に用て妙なり○瘀(お)
血(けつ)を傷(やぶ)る堕胎(だたい)の薬中(やくちう)に用る事あり故(ゆへ)に謾(みだ)り
に用る事なかれ
一 椎茸(しゐたけ) 味(あじ)美(び)にして菌(くさびら)中の佳品(かひん)なり気(き)をまし
久(ひさ)しく飢(うへ)ざらしむ病人は食ふ事なかれ
一 木茸(きくらけ) 諸木(しよぼく)に生(せう)ず其(その)生(せう)ずる木(き)によりて性味(せいみ)の
かわる事あれとも常(つね)に痔(ぢ)を病(やむ)者(もの)は食(しよく)してこう
あり
常用(つねにもちゆる)雑類(しな〳〵)
一 砂糖(さとう) 心肺(しんはい)を潤(うるほ)し煩渇(はんかつ)を解(け)し酒毒(しゆどく)を消(せう)す多食(たしよく)
するときは歯(は)を損(そん)じ癖積(へきしやく)を生(しやう)ず小児(せうに)は慎(つゝし)みて
節(ほどよく)にすべし疳疾(かんしつ)を生(しやう)じ易(やす)し○反胃(ほんい)吐食(としよく)或(あるい)は乾(から)
嘔(ゑづき)つよき症(しやう)に砂(さ)とうを水(みづ)にて能(よく)煮(に)生姜(しやうが)のしぼ
り汁(しる)を少(すこ)し加(くわ)へて用れは妙々なり
一 茶 上(かみ)を涼(すゞし)くし気(き)を快(こゝろ)くし胸膈(けうかく)を利(り)するの良(りやう)